エブリシング・バット・ザ・ガール『アコースティック』(SHM-CD)
Bruce Hornsby & Range 『Way It Is』、John Cougar Mellencamp 『Best That I Could Do 1978-1988』、everything but the girl 『acoustic』の3枚である。いずれも80年代から活躍したグループとシンガーである。
この3枚の中で、everything but the girl の『acoustic』は非常に良い。everything but the girl はトレイシー・ソーンとベン・ワットの男女二人組ユニットであるが、2000年にベン・ワットが難病にかかって以降、最近まで二人の活動はない。
『acoustic』(SHM-CD 2008年9月発売)は
| 1. Love Is Strange |
| 2. Tougher Than the Rest |
| 3. Time After Time |
| 4. Alison |
| 5. Downtown Train |
| 6. Driving |
| 7. One Place |
| 8. Apron Strings [Live] |
| 9. Me and Bobby D |
| 10. Come on Home |
| 11. Fascination [Live] |
の全11曲、1992年録音のものであり、通常盤を持っていないので、音質の比較のしようがないのであるが、アコースティックであるが故か、アンプやスピーカーの存在を忘れさせてしまうほどの静寂がそこにある。
特に1~6までが最高である。ただし、1~5までは音楽好きであるならば誰もが知っている名曲のカヴァーである。1曲目はミッキー&シルヴィア(1956年)、2曲目はブルース・スプリングスティーン(1987)、3曲目はシンディ・ローパー(1984年)、4曲目はエルヴィス・コステロ(1977年)、5曲目はトム・ウェイツ(1985年)の同名曲で、多くのアーティストがカヴァーしている。そして、6曲目以降は彼らのオリジナル・ナンバーである。
トレーシー・ソーンの歌声はパワフルでありながら、切なさとアンニュイさが漂う。ベン・ワットの清々しい歌声も見事にマッチして、心地よい彼らの世界に身を浸せるのも、私にとって、この上ない癒しとなる。
ところで、『acoustic』の通常CDの音質だが、月刊誌「stereo」に当時付録で付いていた「録音評」・・・私はこの付録のために月刊誌「stereo」を買い求めていた。今では、この付録は付いていない。・・・は8.0点である。
録音評価は水準で7.0点、優秀録音は9.0点以上であるから、8.0は水準よりやや良いということになる。やはり、9.0点以上だと、私が聴いても優秀録音だとわかるものである。
もしも、この『acoustic』が9.0点以上の優秀録音であったら、今回のSHM-CD化に際して、どんなに良かっただろうと思うと、その点だけに関しては残念でしょうがない。
また、Bruce Hornsby & Range 『Way It Is』、John Cougar Mellencamp 『Best That I Could Do 1978-1988』についても、LPしか持っていないので、通常CD との比較はできないのだが、通常CDに優ることはこれまでのSHM-CD体験ではっきりしていることである。
ちなみに、John Cougar Mellencampの「青春の傷跡」や「ジャック&ダイアン」が収められている『アメリカン・フール』の録音評は8.0点である。
11月26日には、この付録で10点満点の付いていたアラン・パーソンズの『Vulture Culture』、『Stereotomy』などが、SHM-CDで発売されるので楽しみだ。
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