『Blu-spec CD』を聴く。
12月22日、2枚の『Blu-spec CD』が大手通販から届き、さっそく聴いてみた。
その2枚は、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』とTOTOの『聖なる剣』で、いずれも音楽史に残る名盤である。
『明日に架ける橋』(1970年、CD化1988年)は、タイトル曲以外にも「コンドルは飛んで行く」、「いとしのセシリア」、「ボクサー」、「バイ・バイ・ラブ」等の名曲がぎっしり詰まっているアルバムであり、彼らの最後のアルバムでもある。
また、TOTO『聖なる剣(TOTOⅣ)』(1982年)は「ロザーナ」、「アフリカ」の名曲が収録さており、最優秀アルバム等グラミー賞6部門を受賞し、話題をさらった。~当時、私は、彼らのアルバムがグラミー賞を総なめにしたことに疑問を感じたものだったが…。~
2枚とも発売日は12月24日となっていたが、2日早く手にできたので、嬉々とし、じっくり聴いてみた。
『Blu-spec CD』のうたい文句は、
① 半導体レーザーカッティングによる極微細加工でマスターテープクオリティを忠実に再現
② 高分子ポリカーボネート採用によりジッター(ノイズ)の原因を低減、収録された一音一音を最大限鮮明に再生
の二つである。
さて、その音質であるが、もともとSHM-CDと同様に高分子ポリカーボネートを採用していることで、高音質になっていることは確かである。ダイナミックレンジ、楽器の音の粒立ち、ヴォーカルの明瞭さはSHM-CDと変わらない。
そこで、①の部分で、さらに高音質なったかというと、SHM-CD盤が作られていないので比較しようもないのだが、①で高音質になっているという実感はない。
『明日に架ける橋』は、元々の録音状態があまりよくなく、1988年にCD化された当初の月刊「Stereo」誌の録音評でも10点満点で7.5点である。特に、色々な楽器の音が重なり合う、曲のサビの部分になると、当時のオーバーダビング技術がよくなかったせいか、うるさく聴こえてしまう。それは、あくまで当時の録音状態が悪いのであって、『Blu-spec CD』化によるものではない。
一方、『聖なる剣(TOTOⅣ)』は、CD化当初の月刊「Stereo」誌の録音評で8.5点であり、水準を超えてはいるが、優秀録音までには至っていない。
いずれも2000年、2001年にデジタル・リマスターされたいるが、この「デジタル・リマスター」という言葉は曲者で、よほど高価でハイスペックのオーディオセットでなければ、言葉から感じるほど音質的な向上感が得られないの実情であろう。
だから、『Blu-spec CD』や『SHM-CD』、『HQCD』化して、初めて高音質が実感できるのである。
いずれにせよ、上記2作品は『Blu-spec CD』化されて高音質となったことは確かである。
映像のダビング方法が、VHSからDVD、ブルーレイと変化し高画質になるに従って、今まで録りためていたDVDやVHSから、新たにブルーレイ・ディスクに録りなおすように、それだけお金がかかるといっても、私は『SHM-CD』、『『Blu-spec CD』、『HQCD』化された旧作・新作を聴き続けていくだろう。
折角の高音質CD、オーディオ・ファンであれば、これを聴かずにいられない。
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