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2009年2月

2009年2月22日 (日)

よしだたくろう『ともだち』~HiQualityCD

Tomodati

01 おろかなるひとり言
02 マークⅡ
03 もう寝ます
04 老人の詩
05 私は狂っている
06 何もないのです
07 やせっぽちのブルース
08 されど私の人生
09 わっちゃいせい
10 夏休み
11 面影橋
12 イメージの詩
13 ともだち

1972年6月27日にエレックレコードから発売された,《よしだたくろう・オン・ステージともだち』》が、2月18日、HiQualityCDの高音質になって甦った。このアルバムは、吉田拓郎初のライヴ・アルバムであり、当時、高校生だった私は、何度も何度も聴き返し、ギターやブルース・ハーフの演奏の仕方をコピーしたものだった。

当時のギター小僧たちにとって、お手本のようなアルバムでもあったのだが、このアルバム、かつてのライヴ・アルバムと違うところは、いわゆる“トーク(語り)”が多く収められていることである。拓郎の曲間の会話が面白い。今では、それもごく普通のことかもしれないが、これも拓郎以降の話である。その意味においても邦楽の歴史的名盤と言える。

このアルバムを機に、様々なミュージシャン、アーティストが、コンサートでのトークを大事にするようになったと言っても過言ではないだろう。

さて、本作のHiQualityCD化について、私個人としては大変歓迎するものであるが、録音自体があまりよくないものをHiQualityCD化しても、初めて聴くひとにはいい音には聴こえないのではないかという疑問も残る。

確かに、HiQualityCD化によって、「ともだち」は甦り、肝心のヴォーカル、ギターの音質も見違えるようになっている。おかげで、私は胸の高鳴りを感じながら、熱い想いで聴くことが出できた。

また、「ともだち」で、ミニバンドがコーラスを担当している歌詞は、LPではわからなかったがHiQualityCDではよくわかるようになっている。

ただし、いい音になった半面、録音レベルの不安定さや観客の拍手の音が意図的に挿入されているのがよくわかるのである。

この作品の「イメージの詩」、「夏休み」、「ともだち」は名曲に違いないし、斉藤哲夫のカヴァー曲「されど私の人生」は、斉藤哲夫よりも拓郎の方がいい味を出していると私は思う。もっとも、このアルバムによって斉藤哲夫の名が世に知られるようになったのは事実であり、その点は斉藤哲夫自身が語っていたところである。

闘病生活を続けていた拓郎もエイベックスに移籍し、4月にニューアルバムを出す予定だとか。『ともだち』のHiQualityCD化に限らず、SHM-CD、Blu-specCDなどの高音質技術の評価が高まっている今、拓郎のこれまでの全アルバムが高音質化されることを望んでいるのは、私だけではないだろう。

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2009年2月15日 (日)

B・スプリングスティーン 『Working On A Dream』を聴く。

Bruce

BRUCE SPRINGSTEEN 『Working On A Dream』

1.Outlaw Pate 2.My Lucky Day 3.Working On a Dream 4.Queen of the Supermarket 5.What Love Can Do 6.This Life
7.Good Eye 8.Tomorrow Never Knows  9.Life Itself 10.Kingdom of Days  11.Surprise,Surprise  12.The Last Carnival 13.The Wrestler
 

ここのところ、1月27日に発売されたブルース・スプリングスティーンの『Working On A Dream』(USA盤)を聴き続けている。

久しぶりに新作といえるアルバムを購入した。それも、B・スプリングスティーンとなると『ボーン・イン・ザ・USA』以来である。既に私の中では名盤なのであるが、この作品は真の名盤として音楽史に残るのではないだろうか。

このアルバムを買ってみようと思ったのは、ここのところ、彼の出ている映像をよく目にしたからかもしれない。

まずは、1月24日、WOWOWで放送されたオバマ大統領就任記念コンサートでB・スプリングスティーンがトップで「The rising」を歌い、1月27日、ベストヒットUSAで「Working On A Dream」のPVが流れ、1月30日、NHK-BS2で放送されたゴールデングローブ賞授賞式にミッキー・ロークと同じテーブルに座っていて、ミッキー・ロークが主演男優賞を受賞し、B・スプリングスティーンが大喜びしていた映像を見たこと。更に、彼のニュー・アルバムのジャケットを見て、何かを感じたことからである。

このアルバムは、「Can you hear me?」(俺の声が聞こえるかい?)と繰り返す冒頭の「Outlaw Pate」から引きずり込まれる。そして、13曲目の「The Wrestler」(ボーナス・トラック…ゴールデングローブ賞のオリジナルソング賞を受賞)に至るまで、粒ぞろいの傑作ばかりである。それに、これまでのB・スプリングスティーンの作品と比べて、よりメロディアスになっていて、聴きやすく、曲がストレートに入ってくる。こんな彼のアルバムは、最近なかったのではないだろうか。

どちらかというと、『ザ・リバー』(1980年)当時に戻っていると言った方がいいかもしれない。個人的には、このアルバムの「ザ・リバー」と「ハングリー・ハート」の2曲がB・スプリングスティーンのベストだと思っているのだが、この2曲は“静”と“動”の対極的な作品となっている。

そして、この2曲は、『Working On A Dream』の中の、「The Last Carnival」と「Working On A Dream」の関係によく似ているような気がするのである。「The Last Carnival」を聴いたときに、まず思い浮かべたのは、「The River」であり、「Working On A Dream」は「Hungry Heart」であった。もちろん、歌っている内容は違うであるが、そう私は感じたのである。

「Working On A Dream」

ここでは夜は長く 昼は孤独 おまえのことを思っている

夢を追い続けている 夢を叶えようと努力している

俺が引いたカードはひどかった でも俺は背筋を伸ばし

夢を追い続けている 夢を叶えようと努力している

                                             

夢を追い続けている 時にはとても遠くに感じられるが

夢を叶えようと努力している いつの日か手に入れられるはず

土砂降りの雨の中 ハンマーを打ち下ろす手は荒れてしまった

夢を追い続けている 夢を叶えようと努力している…

(対訳:ベストヒットUSAから)

今私は、このアルバムをウォークマンに入れて、毎日の通勤の途上で、リピート設定して聴いている。2月9日(米時間2月8日)に、グラミー賞の発表があったばかりであるが、来年のグラミー賞には、きっとこのアルバムが、多くの賞を獲得することになるだろう。

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2009年2月 8日 (日)

第51回グラミー賞のゆくへ

あと十数時間で、第51回グラミー賞・最優秀賞の発表が行われる。米国時間では2月8日であるが、発表会場があるLAとの時間差約17時間のため、日本では明日の午前中となる。

私自身としては、グラミー賞をとったから、アカデミー賞をとったから、その作品が素晴らしいとは全く思わないが、音楽好き、映画好きの私としては、一般常識的範囲内での興味はなきにしもあらずである。

110部門の表彰があるグラミー賞で話題を呼ぶのは、年間最優秀レコード賞、年間最優秀アルバム賞、年間最優秀楽曲賞、年間最優秀新人賞の4賞である。

その候補は、

○ 年間最優秀レコード賞 

・ コールドプレイ「Viva La Vida」

・ アデル「Chasing Pavements」

・  レオナ・ルイス「Bleeding Love」 

・  M.I.A.「Papaer Planes」  

・ ロバート・プラント&アリソン・クラウス「Please Read The Letter」

○ 年間最優秀アルバム賞

・ コールドプレイ『Viva La Vida Or Death And All His Friends』

・ リル・ウェイン『The Carter III』

・ NE-YO『Year Of The Gentleman』

・ ロバート・プラント&アリソン・クラウス『Rasing Sand』

・ レディオヘッド『In Rainbows』

○ 年間最優秀楽曲賞

・ エステル featuring カニエ・ウエスト「American Boy」

・ アデル「Chasing Pavements」

・ ジェイソン・ムラーズ「I'm Yours」

・ サラ・バレリス「Love  Song」

・ コールドプレイ「Viva La Vida」

○ 年間最優秀新人賞

・ アデル

・ ダフィ

・ ジョナス・ブラザーズ

・ レディ・アンテベラム

・ ジャズミン・サリヴァン

となっているが、私は個々の作品(楽曲)主義なので、アルバムはほとんど買わないから、はっきり言って、最優秀アルバム賞には興味はない。そして、最優秀新人賞にも。

ところで、最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の違いは何なのか。おそらく、最優秀レコード賞とは録音やミキシングに対してであり、最優秀楽曲賞はメロディ・詩を重視した賞だと思える。しかし、最優秀レコード賞は過去の受賞をみても、他の候補の中にもっと優秀録音の作品があったことを思えば、本当に最優秀録音なのか疑わしいものがある。

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Grammy Nominees 2009(US盤)

1. Viva La Vida - Coldplay 2. American Boy - Estelle featuring Kanye West  3. Love Song - Sara Bareilles  4. Closer - Ne-Yo  5. Got Money - Lil Wayne featuring T-Pain  6. Please Read The Letter - Robert Plant & Alison Krauss  7. House Of Cards - Radiohead 8. Love Dont Live Here - Lady Antebellum  9. Burnin Up - Jonas Brothers  10. Need U Bad - Jazmine Sullivan  11. Mercy - Duffy  12. Paper Planes - MIA  13. Chasing Pavements - Adele  14. I Kissed A Girl - Katy Perry  15. Bleeding Love - Leona Lewis  16. So What - Pink  17. Going On - Gnarls Barkley  18. Apologize - Onerepublic  19. Wont Go Home Without You - Maroon 5  20. Waiting In The Weeds - Eagles

このアルバムには、ジェイソン・ムラーズ以外の最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の全作品が収められており、このアルバムを聴く分には、アデル「Chasing Pavements」、 レオナ・ルイス「Bleeding Love」、 ロバート・プラント&アリソン・クラウス「Please Read The Letter」の3曲の録音状態がよく感じられるが、どうだろう。投票だから、そこまで判断してして投票しているのか推測するのは難しい。

そして、最優秀楽曲賞は、このブログで紹介したエステル featuring カニエ・ウエスト「American Boy」とコールドプレイ「Viva La Vida」の2曲が入っているので、どちらかにとってもらいたいところであるが、こうしてみると私の音楽センスもごく普通になってしまった観がある。

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2009年2月 1日 (日)

ビリー・ジョエル、J.D.サウザーのBlu-spec CDなど

1月21日発売のBlu-spec CD、

ビリー・ジョエルストレンジャー(THE STRANGER)』、J.D.サウザーユア・オンリー・ロンリー(YOU'RE ONLY LONELY)』、ボズ・スキャッグスシルク・ディグリーズ(SILK DEGREES)』、シャーデーダイアモンド・ライフ(DIAMOND LIFE)』

そして、同じくSHM-CD、

ドナルド・フェイゲンナイトフライ(The Nightfly)』、ニール・ヤングアフター・ザ・ゴールド・ラッシュ(AFTER THE GOLD RUSH)』

の計6枚を購入し、現在聴いている。

この6枚、すべて名盤であり、初めて聴いたとしても音楽心のある人ならば“名盤”ということに頷くであろうし、“名盤”の名に恥じない歴史的名品である。

高音質になってあらためて聴くと、更にこの“名盤”に心うたれてしまう。それは、いま聴いても聴くに値する“名盤”ということでもある。

そして、当然のように、そこには名曲が収められている。

○ J.D.サウザーユア・オンリー・ロンリー

Jd1. ユア・オンリー・ロンリー
2. イフ・ユー・ドント・ウォント・マイ・ラブ
3. ラスト・イン・ラブ
4. ホワイト・リズム&ブルース
5. ティル・ザ・バーズ・バーン・ダウン
6. ムーン・ジャスト・ターンド・ブルー
7. ソングス・オブ・ラブ
8. フィフティーン・バックス
9. トラブル・イン・パラダイス

なかでも私が一番好きな曲は、J.D.サウザーのアルバム・タイトル・チューン「ユア・オンリー・ロンリー」である。この切なさ、ほろ苦さ、甘いメロディ、優しい歌声は、まさに癒しのひと時をあたえてくれる。

世界が君の小さな肩に崩れ落ちようとし、そして、孤独でちっぽけな存在に感じるとき、君を抱きしめてくれる人が必要なんだ。君が孤独なときには、ぼくの名前を呼んでもいいよ。恥ずかしくなんて思わなくていいさ。君は、ただ孤独なだけなんだよ。

という歌詞は、一見平凡なラヴ・ソングに思えるが、そこには、男でなければできない優しさが満ちあふれているのである。このアルバムは佳曲ぞろいであるが、忘れてはならないのは、「ホワイト・リズム&ブルース」である。この曲は、当時J.D.サウザーの恋人リンダ・ロンシュタットが歌ってヒットしたが、もちろんJ.D.サウザーのオリジナルである。

そう言えば、J.D.サウザーは、昨日、WOWOWで放送していたスティーヴン・スピルバーグ監督の『オールウェイズ』の中で「煙が目にしみる」を歌っていた。

J.D.サウザーは、「もう一人のイーグルス」とか「6人目のイーグルス」などと呼ばれ、イーグルスの「ドゥーリン・ドルトン」、「我が愛の至上」、「ニュー・キッド・イン・タウン」、「ハートエイク・トゥナイト」などは彼の曲であり、新生イーグルス 『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン(Long Road Out Of Eden)』からのファースト・シングル「ハウ・ロング」もそうである。

○ ニール・ヤングアフター・ザ・ゴールド・ラッシュ

Neil_2

1.テル・ミー・ホワイ
2.アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ
3.オンリー・ラヴ
4.サザン・マン
5.やがて朝が…
6.オー・ロンサム・ミー
7.ブリング・ユー・ダウン
8.バーズ
9.アイ・キャン・リアリー・ラヴ
10.アイ・ビリーヴ・イン・ユー
11.壊れた渡し船

ニール・ヤングの「オンリー・ラヴ(・キャン・ブレイク・ユア・ハート)」も思わず涙を流してしまいそうな名曲である。こちらはラヴ・ソングというよりも、恋愛の非情さを歌ったものであり、恋に傷ついた友を救おうとする“友情”を歌ったものであるが、ニール・ヤングの独特の脆弱な歌声が何とも涙を誘ってしまう。

ニール・ヤングには、この後の『ハーヴェスト』に、「孤独の旅路」という名曲があるが、この「オンリー・ラヴ」と甲乙つけがたい。

○ ボズ・スキャッグスシルク・ディグリーズ

Boz1. 何て言えばいいんだろう
2. ジョージア
3. ジャンプ・ストリート
4. あの娘に何をさせたいんだ
5. ハーバー・ライト
6. ロウダウン
7. イッツ・オーヴァー
8. 明日に愛して
9. リド・シャッフル
10. ウィアー・オール・アローン

そして、ラヴ・ソングで忘れてはならない名曲中の名曲が、ボズ・スキャッグスの「ウィアー・オール・アローン」である。この曲は、日本ではリタ・クーリッジのものの方が知られているかもしれない。もちろん、ボズ・スキャッグスのオリジナルである。

外では雨が降り出し、どうやらやみそうにない。だから、もう泣かないで。海岸に思いを馳せれば、夢は僕らを遠くの海へと運んでくれる。果てしなく、どこまでも…。波間をくぐり、ずっと忘れられていた二人だけの空間を抜ければ、僕らは二人きり、二人きりなんだ・・・。

当時、ニューヨークの伊達男(~私から見ると、とても伊達男には見えないのだが)と評されたボズの歌声に多くの女性が共感を覚えたに違いない。私はこの1曲を高音質で聴きたいがために、このアルバムを買い求めたのである。

○ ビリー・ジョエルストレンジャー

Billy1.ムーヴィン・アウト
2.ストレンジャー
3.素顔のままで
4.イタリアン・レストランで
5.ウィーン
6.若死にするのは善人だけ
7.シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン
8.最初が肝心
9.エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム
 

ビリー・ジョエルのアルバム・タイトル・チューン「ストレンジャー」は、日本で大ヒットした。それも、アメリカではシングル・カットされず、日本でのシングル・カットというから、やはり国によって、うける曲、うけない曲などの好みはあるのだろう。

口笛で始まるイントロ、そして、そのあとのテンポのいい快調なメロディは、まさにスタイリシッシュという名がふさわしい名曲である。本国アメリカでは「素顔のままで」が大ブレイクし、映画の挿入歌として盛んに使われた。

このころ70年代のビリー・ジョエルこそが、都会的に洗練されたビリー・ジョエルであると私は思う。80年代に入ったビリー・ジョエルは、曲自体は大ヒットしたのだが、どこか泥臭さが漂っていた。もちろん、好き嫌いは人の好みでしかないので、それによって価値が下がるというものではないのであるが…。

そして、スタイリッシュの最たる2枚が、シャーデー『ダイアモンド・ライフ』とドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』である。

○ シャーデーダイアモンド・ライフ

Sade

1:スムース・オペレーター
2:ユア・ラヴ・イズ・キング
3:ハング・オン・トゥ・ユア・ラヴ
4:フランキーズ・ファースト・アフェアー
5:メイク・ア・リヴィング
6:チェリー・パイ
7:サリー
8:アイ・ウィル・ビー・ユア・フレンド
9:ホワイ・キャント・ウィ・リヴ・トゥゲザー

シャーデーは、そこにゴージャスかつミステリアスな雰囲気が漂う。シャーデーは女性ヴォーカリストでソング・ライターのシャーデー・アデュを中心としたバンドであり、ソロ・シンガーではない。もっともソロでも変わらないかもしれない。(今ではソロになっている)

このアルバムからは、「スムース・オペレーター」、「ユア・ラヴ・イズ・キング」、「チェリー・パイ」、「ハング・オン・トゥ・ユア・ラヴ」、「サリー」などほとんどの曲がヒットしたが、「スムース・オペレーター」を初めて耳にした時の衝撃は忘れられない。

シャーデー・アデュはナイジェリア人、その独特の歌声にはソウルとジャズテイストがあり、Blu-spec CD化により、更に魅力を増した感がる。ただし、初めて聴いた人は、このアルバムの写真のシャーデー・アデュを想像して聴くのが一番であり、けっしてLIVEを見てみようと望まない方がいいだろう。実際のシャーデー・アデュは、口がばかでかく、こんなに美人ではないので、きっと失望するだろう。かく言う、私もその一人だから…。

○ ドナルド・フェイゲンナイトフライ

Donald

1.I.G.Y.
2.グリーン・フラワー・ストリート
3.ルビー・ベイビー
4.愛しのマキシン
5.ニュー・フロンティア
6.ナイトフライ
7.グッドバイ・ルック
8.雨に歩けば

最後に、ドナルド・フェイゲンの『ナイトフライ』であるが、このミュージック・センスあふれたアルバムは、スティーリー・ダンから一歩跳び越えた魅力がある。

このアルバムからは、「I.G.Y」、「ニュー・フロンティア」がヒットしたが、8曲全て傑作であり、これらの曲をロック、ジャズ、ポップスなどのジャンルでは括り得ないプラスαの魅力を持っている。その中でも、私は「愛しのマキシン」が好みである。音質的には、6作品の中で、この『ナイトフライ』が最も高音質であり、聴いていて心地よい。

『SHM-CD』と『Blu-spec CD』、立ち上がりの早かったSHM-CDは、3月発売予定を含めて今や2400タイトルを超える数になっている。一方、Ble-spec CDは昨年の12月に発売開始されたばかりだが、名盤を中心にBle-spec CD化を図っている。

今後、どんなアルバムが取り上げられていくか楽しみであるが、邦楽に重点を置いている(?)『HQCD』の今後に期待したい。

ただ、ひと言、『SHM-CD』、『Ble-spec CD』、『HQCD』を制作されている方に申し添えたいことがある。それは、更なる音質向上のため、洋楽は日本盤のマスターを使わずに洋盤のマスターを使って欲しいということ。

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