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2009年6月 8日 (月)

ロマン派と象徴派の画家たち 4

ミレイ (ジョン・エヴァリット・ミレイ 1829-1896 英国)

オフィーリア(1852年 油彩)

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ミレイはロイヤル・アカデミーで知り合ったロセッティらとともに、ラファエル前派を結成した。そして、そのラファエル前派はヴィクトリア時代のイギリス美術に一つの改革をもたらしたのである。彼の細密克明な自然描写と甘美な女性像はあまりに鮮烈である。

私は、このオフィーリアの絵をデスクトップの壁紙にしている。横長のディスプレイにはピッタリだと思うのだが、どうだろう。

オフィーリアの出展は、もちろんシェークスピアの戯曲『ハムレット』からである。オフィーリアは、愛するハムレットに父親を殺害された上に、ハムレットにも棄てられたと思い気がふれてしまう。

そして、川辺で花を摘んでいるうちに足を滑らせ、転落してしまうのである。オフィーリアは、しばらくの間は賛美歌を歌いながら川面に浮いているのだが、やがて水没する。

あまりに哀れな最期を遂げたオフィーリアの死を、ミレイはこの絵において、象徴的に描ききったのである。

ミレイのオフィーリアのモデルは、彼の友人でもあるロセッティが後に妻とするエリザベス・シダルであり、彼女はラファエル前派の画家たちに人気のモデルだったが、睡眠薬の常用のし過ぎで32歳の若さで他界した。

一説では、シダルはこの絵のモデルで何度もバスタブにつかり、そのせいで風邪をこじらせ、死に至ったとも言われている。

オフィーリアとシダル。今では、この絵に二人の女性の死を重ね合わせて観ることができるというのは、まさに神話めいている感がある。

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