この日を待っていた! 松井MVP
(ワールドシリーズ第6戦 2回裏の特大ホームランを放つ瞬間)
私はこの日を待っていた。松井がそうであったように。
そして、11月5日、その日が訪れた。ヤンキースの3勝2敗で迎えたワールドシリーズ第6戦、松井の3安打6打点、彼の独壇場であった。私はこのシリーズで松井がMVPを獲得することを予測していた。それは、松井ファンなら誰しもがそうであったかもしれない。
もしもイチロー派と松井派があるとすると、私は断然、松井派である。せこいといったら失礼かもしれないが、イチローのような内野安打で率を稼ぐ打者は好きではないし、たとえメジャーリーグで記録を作っても、「あ~、そう」という感慨しかないし、偉大だとも思っていない。
もともと私は、野球はホームランの醍醐味で魅了されていた。その第一人者は王である。子供のときから王の打撃、とりわけホームランに一喜一憂したものである。そして、その後継者は松井である。
かつてメジャーリーグでホームラン記録を打ち立てたマグワイア、ボンズらは筋肉増強剤使用疑惑が湧き上がり、そのうわさ以降、嘘のようにホームランを打てなくなった。最近ではヤンキースのロドリゲスさえも同類に名を馳せようとしている。
一方、松井は筋肉増強剤にたよるようなやわな存在ではなかった。左手首骨折、その上に両膝の手術、それを乗り越えての今回のMVPである。
おそらく、今後ワールドシリーズでMVPを獲る日本人プレイヤーは、松井以外には出てこないだろう。それほどの偉業を成し遂げたのである。
松井がメジャーリーグに移籍になる前までは、狂人がつくほどの熱狂的巨人ファンだった私が、松井の移籍以来、嘘のように日本のプロ野球を見なくなった。野球シーズン、気になるのは松井の成績だけであった。
松井は今日FA申請したという。彼はDHではなく、外野手としてのプレーを望んでいるという。DHでは選手生命が短くなるからと松井は考えているようである。そうなると、来年以降、松井のヤンキースでの継続契約は難しくなるだろう。しかし、ヤンキースでなくても松井は松井である。どこに所属しようが松井ファンには関係ないのである。
今年MVPを獲った以上に、来年の松井の活躍を期待してやまない。
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