音楽

2009年12月 7日 (月)

第52回グラミー賞ノミネーション

もうじき、第52回グラミー賞が発表されるが、その候補曲が発表された。

しかしながら、今年の候補曲はどうだろう。ざっとみて、ほとんど印象に残らないような楽曲ばかりである。印象というよりも10年先、20年先に、果たして残っているだろうか。

正直言って、今年の洋楽は不作ではないだろうか。もっとも、邦楽とて同じであるが、それはただ単に私が音楽に興味がなくなってきたからか、あるいは、年老いてきたせいだからだろうか。

確かに、ビヨンセもレディー・ガガもテイラー・スウィフトもヒット曲を飛ばした。しかし、楽曲となると「ヘイロー(Halo)」よりも「イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ(If  I Were A Boy)」ではないか。レディー・ガガは、マドンナの亜流、テイラー・スウィフトには個性があまり感じられない。

キングス・オブ・レオンに至っては、昨年のブリティッシュ・アワードで最優秀アルバム賞を獲得した、言わば、米国にとって逆輸入のかたちで人気を博した。個人的には、キングス・オブ・レオンのような正統派のロックが躍進することを望んでいるのだが、それとて、今一歩の観が拭えない。

単身赴任生活で、オーディオで音楽を聴くことに飢えている今、余計に最近の音楽はつまらなく感じてしまう。60年代から80年代にかけての洋楽の勢いは、もはや訪れないのだろうか。

そうならないことを、切に願いたい。

■年間最優秀レコード候補

「ヘイロー」(ビヨンセ)

「アイ・ガッタ・フィーリング」(ブラック・アイド・ピーズ)

http://www.youtube.com/watch?v=cMxASjxRk1w

「ユーズ・サムバディ」(キングス・オブ・レオン)

「ポーカー・フェイス」(レディー・ガガ)

http://www.youtube.com/watch?v=ByLtzwccDkY

「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」(ティラー・スウィフト)

http://www.youtube.com/watch?v=1MyFREnlvqk

■年間最優秀アルバム候補

「アイ・アム... サーシャ・フィアー」(ビヨンセ)Photo_3

「THE E.N.D. 」(ブラック・アイド・ピーズ)Photo_2

「ザ・フェイム」(レディー・ガガ)Photo

「ビッグ・ウィスキー・アンド・ザ・グーグルックス・キング」(ディヴ・マシューズ・バンド)Photo_4

「フィアレス」(ティラー・スウィフト)

Photo_5

■年間最優秀楽曲候補
「ポーカー・フェイス」(レディー・ガガ)
「プリティ・ウィングス」(マックスウェル)
「シングル・レディース (プット・ア・リング・オン・イット) 」(ビヨンセ)
「ユーズ・サムバディ」(キングス・オブ・レオン)
「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」(テイラー・スウィフト)


■最優秀新人賞候補
ザック・ブラウン・バンド
ケリー・ヒルソン
MGMT
シルバーサン・ピックアップス
ザ・ティン・ティンズ

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2009年10月20日 (火)

加藤和彦、逝去する。

Photo10月16日、加藤和彦がジョン・レノンも宿泊したという軽井沢のホテルで自殺した。

加藤和彦は、北山修、はしだのりひことの3人組・ザ・フォーク・クルセダーズの1人であり、1967年に解散するつもりで発表した「帰って来たヨッパライ」が大ヒットしたことにより、その名が知られるようになったことは、今更書くことでもないことだろうが、以後40数年にわたって音楽界の先端を走ってきた彼が逝去したことは残念なことである。

と知ったふりをした音楽評論家ならば書くであろう。

加藤和彦が最先端を走ってきたという言葉は適切ではないのかもしれない。彼はただ単に新しい音楽を模索してきたのだ。グループ名のフォーク・クルセダーズ(正確にはクルセイダーズと読む)はジャズ・クルセイダーズからもじったものであり、加藤和彦の愛称である“トノバン”も英国のシンガー・ゾングライターの“ドノヴァン”をもじったものであることを考えても、決して、彼が音楽の最先端を行っていたものでなく、ただ単に最先端を走ろうと模索していたに過ぎないことを如実に語っているのではないか。

それは、自殺というスキャンダラスな死を選んだことでも証明できる。私は自殺を否定するつもりはない。彼が母の介護に疲れていたこと。うつ病が悪化していたこと。曲が書けなくなったこと。様々な要素が絡んで、その死を選んだろうことは想像に難くない。

それが事実であれば、私は彼が「自殺」を自由意志としてではなく、逃避の手段として選んだこととして、それを肯定するつもりはない。彼は音楽家として最先端を行けなかった。それが「自殺」という行為に現れているような気がするのである。

私としては、「帰って来たヨッパライ」には全く興味はなかった。そして、その翌年にフォーク・クルセダーズが発表した「悲しくてやりきれない」は、私の琴線に触れることになるのだが、それ以上に彼らがカヴァーした「イムジン河」の一途な想いと「戦争は知らない」の清らかさというものに感銘を受けたものだ。

当時、高校生の私には「戦争」というものに何も感慨はなかった。「イムジン河」が朝鮮半島の南北統一を願った歌とか、「戦争は知らない」が反戦歌とか、そんなことはどうでもよかった。そのメロディと詩のの美しさがすべてだった。それは今でも同じである。

大体、戦争を描いたというもの自体に興味がない。もっとも、私には「戦争」そのものに全く興味がないのである。「戦争を忘れないために」、「戦争を忘れてはいけない」というキャッチフレーズ自体が好きではない。世の平和のためには、戦争という言葉を早く忘れ、戦争という言葉自体を死語にさせなければならないのだと私は思う。そこで初めて戦争はなくなるのではないか。

現代では、戦争を否定することは簡単である。いくらでも、どんな戦争映画でも描ける。いまさら戦争はこんなにも悲惨だった、戦争を起こした犯人の誰だというような代物は、今だからこそ描けるのであり、もし貴方が戦争当時の映画監督やシンガーソングライターだったとしたら、そうした反戦的なものを描けましたか? それだけの勇気がありますか? と尋ねてみたくなる。

『イムジン河』 (1968年 作詞・松山猛 作曲・高宗漢)

イムジン河 水清く とうとうと流る
水鳥自由に むらがり飛びかうよ
我が祖国 南の地
おもいははるか
イムジン河 水清く とうとうと流る

北の大地から 南の空へ
飛びゆく鳥よ 自由の使者よ
誰が祖国を二つに わけてしまったの
誰が祖国を わけてしまったの

イムジン河 空遠く 虹よかかっておくれ
河よ おもいを伝えておくれ
ふるさとをいつまでも 忘れはしない
イムジン河 水清く とうとうと流る

「誰が祖国を二つに わけてしまったの」と歌いながらも、いったい日本人の誰が朝鮮半島の統一や分裂している現実の哀れを込め得ることができるだろうか。

『戦争は知らない』 (1968年 作詞・寺山修司 作曲・加藤ヒロシ)

野に咲く花の 名前は知らない
だけども野に咲く 花が好き
帽子にいっぱい 摘みゆけば
なぜか涙が 涙が出るの

戦争の日を 何も知らない
だけども私に 父はいない
父を想えば ああ荒野に
赤い夕陽が 夕陽が沈む

戦で死んだ 悲しい父さん
私はあなたの 娘です
二十年後の この故郷で 
明日お嫁に お嫁に行くの 

見ていてください 遥かな父さん
いわし雲飛ぶ 空の下
戦知らずに 二十歳になって
嫁いで母に 母になるの

野に咲く花の 名前は知らない
だけども野に咲く 花が好き
帽子にいっぱい 摘みゆけば
なぜか涙が 涙が出るの

この歌も1955年にピート・シガーによって作られ『花はどこへ行った』に触発されて作られたものであることは容易に想像がつくのだが、『花はどこへ行った』はもともと反戦歌として歌われたのではなかったことを考えれば、『戦争は知らない』も反戦歌ではないのである。「反戦歌」とはマスコミや烏合の衆たちが勝手に名づけたものである。

話は逸れたが、私は加藤和彦が好きである。『悲しくてやりきれない』、『あの素晴らしい愛をもう一度』などの美しい歌を書いた加藤和彦は、優し過ぎるくらいに優しい人だったのだろう。

そうした優しい人間を自殺に追い込む環境こそが何よりも哀しい。 

『花のかおりに』

『何のために』

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2009年10月 1日 (木)

また、また、また…Blu-spec CDなど

最近、ビートルズのCDがデジタル・リマスターされ話題を呼んでいるが、デジタル・リマスターで本当に音質が向上したのか、はなはだ疑問である。確かに、過去のCDよりは向上しているのだろうが、よほどの高級オーディオで聴くならばまだしも、普及クラスのCDプレイヤーで聴いて、その音質の違いがわかるだろうか。

私はBlu-spec CDやSHM-CD、HQCDのように高音質CDにしないとその違いはわからないと思うのである。

1ヶ月ほど前に購入した以下の4枚のCDは、カーペンターズのSHM-CDを除いて、他の3枚はBlu-spec CDである。

TOTO/ Essential (Ltd)

Toto_21.ホールド・ザ・ライン  2.ロザーナ  3.アフリカ  4.99 5.メイク・ビリーヴ  6.愛する君に  7.ジョージー・ポージー  8.ホールド・ユー・バック  9.アイル・ビー・オーヴァー・ユー  10.ウィズアウト・ユア・ラヴ  11.パメラ  12.ターニング・ポイント  13.マインドフィールズ  14.オン・ザ・ラン(ライヴ)

いわゆるベスト盤である。私はベスト盤を好む。特にこうして高音質CDで発売されるものはベスト盤がよい。なぜなら同じCDを何枚も買うのは、お金がもったいない。よほど好きな曲が、アルバムだけにしか入っていなければ別な話であるが。特に1、2、3、4、11は大ヒットした曲や名曲だけに素晴らしい。

Daryl Hall / John Oates / Very Best Of (Ltd)

Ho 1.プライベート・アイズ  2.キッス・オン・マイ・リスト  3.アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット  4.マンイーター  5.ウェイト・フォー・ミー  6.サラ・スマイル  7.シーズ・ゴーン  8.リッチ・ガール  9.ふられた気持  10.ディド・イット・イン・ア・ミニット  11.ワン・オン・ワン  12.セイ・イット・イズント・ソー  13.アダルト・エデュケイション  14.アウト・オブ・タッチ  15.メソッド・オブ・モダン・ラヴ  16.エヴリシング・ユア・ハート・デサイアーズ  17.エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ

80年代に大ブレイクしたホール&オーツのベスト盤であり、ほとんどが大ヒットした曲もしくは名曲である。ただし、9の「ふられた気持ち」はライチャス・ブラザース(1964年)のカヴァー曲であり、逆に17の「エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」は、英国のポール・ヤングが1985年にカヴァーし大ヒットした名曲である。

吉田拓郎 / Golden Best ひきがたり(Ltd)

Photo1.高円寺 2.ガラスの言葉 3.青春の詩 4.花嫁になる君に 5.馬 6.制服 7.ある雨の日の情景 8.蒼い夏 9.おやじの唄 10.リンゴ 11.旅の宿 (アルバム・バージョン) 12.今日までそして明日から 13.長い雨の後に 14.人間なんて 15.祭りのあと 16.BLOWIN’ IN THE WIND 17.大いなる 18.ロンリー・ストリート・キャフェ 19.マークII (LIVE録音) 20.されど私の人生 (LIVE録音) 21.イメージの詩 (LIVE録音) 22.ともだち (LIVE録音) 23.落陽 (Acoustic Version) (LIVE録音)

このアルバムは、4ヶ月前に通常CDで購入したばかりである。それでもBlu-spec CDで聴きたくて今回購入した。やはり、好きな曲は高音質で聴きたい。10月7日にBlu-spec CDで発売される『Takuro Premium 1971-1975 (Ltd)(Box)』も既に注文した。拓郎の曲は私にとってバイブル以上の存在である。

先日、矢沢栄吉が60歳代の唯一のロッカーだと自分を称していたが、私には矢沢栄吉は歌謡曲のようにしか聴こえない。曲に込められたメッセージ性からみても拓郎こそがロッカーである。

Carpenters / Lovelines: 愛の軌跡(Ltd)

Car 1.ラヴラインズ 2.愛のゆくえ  3.アンインヴァイテッド・ゲスト  4.イフ・ウィ・トライ  5.ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ  6.キス・ミー・ザ・ウェイ  7.愛の想い出  8.あなたがすべて  9.ホノルル・シティ・ライツ  10.スロー・ダンス  11.イフ・アイ・ハド・ユー  12.リトル・ガール・ブルー

このアルバムは、9の「ホノルル・シティ・ライツ」 だけのために購入した。私がカーペンターズの曲の中で唯一の好きな曲であり、カレンの歌声が素晴らしいの一言に尽きる。

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2009年7月29日 (水)

また、また、Blu-spec CDの新譜など。

今回購入したのは、7月22日に発売されたマイケル・ジャクソンとニルソン、エア・サプライ、ハート、そしてバングルスのベスト盤である。

いずれも、まだじっくり聴ける時間がなかったので、聴きたい曲だけを聴いてみたのであるが、高音質CDバンザイである。 マイケル・ジャクソンのベスト盤『Essntial』については、6月30日の風街浪漫で記載しているが、Blu-spec CD化で音質が格段に向上している。

と言っても、私が彼の曲を聴いていたのは、まだCDが普及していない頃のアナログ・レコード盤であるから、比較しようがないのであるが、Blu-spec CDになって、「今夜はビート・イット」、「ビリー・ジーン」などを聴くと、これまでに気づかなかった楽器の音色が耳に入ってくる。まるでアレンジが変わったかのようだ。そして、やはり、「ベンのテーマ」は素晴らしい。

Nilsson / Everybody's Talkin' Nilsson Greatest Hits

Photo_81.エヴリバディズ・トーキン(うわさの男) 2.ウィザウト・ユー 3.1941 4.カドリー・トイ 5.ウィザウト・ハー 6.ワン 7.ガールフレンド 8.古い机 9.孤独のニューヨーク 10.小犬の歌 11.あなたのいない生活 12.アローはともだち 13.ココナッツ 14.ジャンプ・イントゥ・ザ・ファイアー 15.ムーンビーム・ソング 16.リメンバー(クリスマス) 17.スペースマン 18.傷ついた心 19.デイブレイク 20.僕を忘れないで 21.時のたつまま 

ニルソンは、なんと言っても「ウイズズト・ユー」が最高である。この上なく美しい曲を高音質で聴けるのは幸せな気分にさせられる。また、映画『真夜中のカーボーイ』のテーマ曲であり、CMにもよく使われる軽快なタッチの「エブリバディズ・トーキン(うわさの男)」は、Blu-spec CD化により、軽快さがより一層増して聴こえる。

Bangles / Essential

Photo_91.マニック・マンデー 2.ウォーキング・ダウン・ユア・ストリート 3.アイ・ガット・ナッシング 4.ホワット・シー・ウォンツ 5.胸いっぱいの愛 6.ゲッティング・アウト・オブ・ハンド 7. セット・ユー・フリー 8.エジプシャン 9.ホワット・アイ・メント・トゥ・セイ 10.アイム・イン・ライン 11.いつでも BE WITH YOU 12.恋の手ほどき IN YOUR ROOM 13.堕ちたヒーロー 14.冬の散歩道 15.フォローイング 

そして、個人的にヴォーカルのスザンナ・ホフスが気に入っていたバングルスの「胸いっぱいの愛」(エターナル・フレイム)も素晴らしいが、通常CD盤ではうるさく聴こえていた「冬の散歩道」も、Blu-spec CD化で聴きやすくなっている。

Heart / Essential

Photo_10 (DISC1)1.クレイジー・オン・ユー 2.マジック・マン 3.ドリームボート・アニー 4.バラクーダ 5.リトル・クイーン 6.キック・イット・アウト 7.愛を大切に 8.ハートレス 9.ストレイト・オン 10.ドッグ&バタフライ 11.シルバー・ウィールズ 12.イヴン・イット・アップ 13.ロックン・ロール (ライヴ) 14.テル・イット・ライク・イット・イズ 15.アンチェインド・メロディ (ライヴ) 16.ディス・マン・イズ・マイン 17.誓いのハート・ビート 18.アライズ

(DISC2)1.ホワット・アバウト・ラヴ 2.ネヴァー 3.ジーズ・ドリームス 4.ナッシン・アット・オール 5.イフ・ルックス・クッド・キル 6.アローン 7.フー・ウィル・ユー・ラン・トゥ 8.ゼアズ・ザ・ガール 9.アイ・ウォント・ユー・ソー・バッド 10.愛していたい 11.ワイルド・チャイルド 12.恋におちる 13.ストランデッド 14.シークレット 15.ユー・アー・ザ・ヴォイス (ライヴ) 16.ウィル・ユー・ビー・ゼア(イン・ザ・モーニング) 17.ブラック・オン・ブラック・II 18.リング・ゼム・ベルズ 19.ザ・ロード・ホーム

女レッド・ツェッペリンとも言われたハートのベスト盤は粒ぞろいだ。中でも、「アローン」、「ジーズ・ドリームス」、「ネヴァー」などは大ヒットした曲でもある。今回のBlu-spec CD化で「アローン」を聴くとスタジオの中で聴いているような気にさせられる。

Air Supply / Forever Love - 36 Greatest Hits  

Photo_4(DISC1)1.ロスト・イン・ラヴ 2.ときめきの愛を 3.オール・アウト・オブ・ラヴ 4.チャンセズ 5.シーサイド・ラヴ 6.ヒア・アイ・アム 7.あなたのいない朝 8.僕のメモリアル・ソング 9.スウィート・ドリームス 10.ラヴ・ビリーヴァー 11.さよならロンリー・ラヴ 12.夜明けのふたり 13.ヤング・ラヴ 14.テイキング・ザ・チャンス 15.渚の誓い 16.アイ・キャン・ウェイト・フォーエヴァー 17.潮風のラヴ・コール 18.パワー・オブ・ラヴ

(DISC2) 1.ロンリー・イズ・ザ・ナイト 2.恋にしくじったら 3.虹に誓った恋 4.想い出は何処へ 5.ウィザウト・ユー (ライヴ) 6.グッドバイ 7.イッツ・ネヴァー・トゥー・レイト 8.トゥー・センチメンタル 9.オールウェイズ 10.アンチェインド・メロディ 11.ギヴ・イット・オール (ライヴ) 12.ザ・ウェイ・アイ・フィール 13.ナウ・アンド・フォーエヴァー 14.ストロング・ストロング・ウィンド 15.ワンス 16.デイブレイク 17.オンリー・ワン・フォーエヴァー 18.ユアーズ・トゥルーリー

そして、最後にエアサプライのベスト盤であるが、彼らのアルバムはどこを切ってもエア・サプライである。曲も似たり寄ったりであるが、彼らの爽やかなハイトーン・ボイスは、今の季節にピッタリである。Blu-spec CD化でその爽やかさもクリアな爽やかさになっている。

中でも「オール・アウト・オブ・ラヴ」は、私が社会人になって間もないころ、某女子短大の校舎のどこからか流れ出る曲に、足を止めて聴き入ってしまい、その曲が誰の曲なのか探しまわったものである。そして、今でもこの曲を聴くたびに、そのことが思い出される。

日本では「ロスト・イン・ラヴ」が大ヒットし、エア・サプライの名が一躍知られるようになったが、オーストラリアからアメリカ進出のきっかけとなったのは、アメリカでの「オール・アウト・オブ・ラヴ」の大ヒットからであった。  

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2009年6月30日 (火)

マイケル・ジャクソン~早すぎた夭折

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最近、このブログは、『死』に関する話題ばかりだが、今日もその例外ではない。

6月25日、マイケル・ジャクソンが急死したのは既に誰もが知っているところである。しかし、マイケル・ジャクソン個人のことを誰もが知っていたわけではないだろう。

おそらく、彼の精神と肉体はもうボロボロになっていたに違いない。スーパー・スターとしての立場、資産、負債、結婚、離婚、裁判などなど…に翻弄された人生はある意味では悲劇であり、またある意味では喜劇的でさえある。

そして、彼の早すぎる死は、死としては最低とは言えないにしても、彼の生涯を飾るにはふさわしくないものになった。

また、50歳過ぎているから「夭折」という言葉も、本当は、ふさわしくないのかもしれない。

私が、マイケル・ジャクソンを知ったのは、もちろんジャクソン5であったが、彼の歌に気をとめたのは、映画『ウイラード』(1971年・米)の主題歌「ベンのテーマ」からであった。この曲は、マイケル・ジャクソンの作った曲ではないが、彼がソロで歌って初めての全米№1を獲得した曲である。その後の彼のヒット曲の中でも、最も心にしみる曲ではないだろうか。

そして、この映画『ウイラード』は、彼の人生そのものを象徴しているかにも思えてしまう。

主人公のウイラードは気弱で人付き合いが苦手青年。父親は会社の社長だったが、アルという男に乗っ取られて死んだ。そしてウイラードは、アルが経営しているその会社に勤めていた。アルの執拗なイジメにあいながらも、年老いた母親(ヘンリエッタ)との生活を守る為、ウイラードは黙々と会社勤めを続けていた。同僚で恋人のジョーンだけが彼を支えていた。

ある休日、ウイラードは母親からネズミ退治を頼まれたが、殺す事が出来ず、密かにパン屑を与えて飼いはじめた。やがてウイラードはネズミたちを自由に動かす事を目指し、調教を始めた。そのネズミたちの中に、目だった印象の白いネズミと黒いネズミがいた。ウイラードは白いネズミをソクラテス、黒いネズミをベンと名づけて可愛がり、やがて会社にも連れて行くようになった。だが、倉庫に隠していた2匹のうちソクラテスが見つかってしまい、アルに撲殺されてしまった。ウイラードはベンとともに復讐を誓い、その夜、数百匹のネズミとともに会社に向かった。

だが、その復讐劇は、ウイラードにとっても悲劇の始まりだった…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から

ところで、全米では、マイケル・ジャクソンのCDが売れに売れているらしい。既に、彼のほとんどのCDは売れ切れ、ソニー・ミュージックに生産を急がせてるという。私は1億枚以上も売れた『スリラー』(1982年)を発売当初にレコードで購入した1人だが、7月22日に発売される 『Michael Jackson / The Essential』(Blu-spec CD)を予約した。

Photo_2 <Disc 1>
1. I Want You Back
2. ABC
3. The Love You Save (Album Version)
4. Got To Be There (Single Version)
5. Rockin' Robin (Album Version)
6. Ben (Single Version)
7. Blame It On The Boogie (Album Version)
8. Shake Your Body (Down To The Ground) (Single Edit)
9. Don't Stop 'Til You Get Enough (2003 Edit)
10. Off The Wall (Album Version)
11. Rock With You (Album Version)
12. She's Out Of My Life (Album Version)
13. Can You Feel It (Single Version)
14. The Girl Is Mine (Album Version)
15. Billie Jean (Album Version)
16. Beat It (Album Version)
17. Wanna Be Startin' Somethin' (Album Version)
18. Human Nature (Album Version)
19. P.Y.T. (Pretty Young Thing) (Album Version)
20. I Just Can't Stop Loving You (Album Version)
21. Thriller (Album Version)

<Disc 2>
1. Bad (Album Version)
2. The Way You Make Me Feel (Album Version)
3. Man In The Mirror (Album Version)
4. Dirty Diana (Album Version)
5. Another Part Of Me (Album Version)
6. Smooth Criminal (Album Version)
7. Leave Me Alone (Album Version)
8. Black Or White (Single Edit)
9. Remember The Time (Album Version)
10. In The Closet (Album Version)
11. Who Is It (7" Edit)
12. Heal The World (Album Version)
13. Will You Be There (Album Version)
14. You Are Not Alone (Album Version)
15. Blood On The Dance Floor (Album Version)
16. One More Chance (Album Version)
17. You Rock My World

発売日に届くかどうか心配もあるが、どれだけ高音質になっているか、それが楽しみだ。

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2009年5月 6日 (水)

SHM-CDとBlu-spec CDを聴き比べる。

Photo 図らずも同じ日の4月22日に発売された、吉田拓郎の「SHM-CD」と「Blu-spec CD」のベスト盤を聴き比べることとなった。

SHM-CD」は『THE BEST OF PENNY LANE』、「Blu-spec CD」は『拓郎ヒストリー』、いずれもレーベルはフォーライフ・ミュージックである。

同じレーベルで、それぞれ違うディスクで出すというのは、フォーライフ自体が両者を聴き比べようとした意図だったのか、今後どちらで出そうかという意図があったのかは定かではないが、ともあれ、ファンとしては高音質で拓郎を聴けるのは、嬉しい限りである。

さて、肝心の音質であるが、2枚のアルバムに共通している曲は、「今日までそして明日から」、「明日に向かって走れ」、「流星」、「人生を語らず」、「永遠の嘘をついてくれ」、「唇をかみしめて」などであり、これらの曲を聴き比べしてみた。

最初に聴いたのは、「SHM-CD」の方だ。当然の如く音はよくなっている。録音が古いものが多いだけ抜群に音がよくなったという印象はないが、通常CDに比べ、確実に高音質になっていることは確かである。

次に、「Blu-spec CD」を聴いてみた。どことなく、「SHM-CD」に比べ、繊細さがプラスされたような印象を受けた。

そして次に、両者に共通する曲を1曲ずつ何度も聴き比べてみた。その結果、「Blu-spec CD」の方が、楽器の音色とヴォーカルが引き締まって繊細さ~一音一音のきめ細やかな粒立ち~が増し、ダイナミック・レンジが気持ち増しているように感じた。

つまり、私が試聴した限り(私見・私感)において、「Blu-spec CD」の方がより高音質であるという結論に達したのである。

それは、「SHM-CD」がCDの素材にカーボネイトを使用しているだけに対し、「Blu-spec CD」の方は、カーボネイト素材にプラスして、カッティング技術にBlu-rayの技術を応用しているからであろうと思える。

気になるのは、「Hi Quality CD」との聴き比べであるが、私の趣味で「Blu-spec CD」と共通する「Hi Quality CD」が発売されるか否かにかかっている。

その日を楽しみにしたい。

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2009年5月 4日 (月)

さらば! 忌野清志郎

Cimg1559_25月2日、忌野清志郎が逝去した。テレビなどで報道されたのは3日の夜であった。私としては、拓郎のように復活してくるものだと思い込んでいた。

それだけ、忌野清志郎の死は信じがたいものであった。それも58歳という若さであっけなくこの世から去っていってしまうとは…。

私が高校生のころ、「宝くじは買わない」でデビューしたRCサクセションが、表舞台に登場しはじめたのは、その2年後の1972年の『ぼくの好きな先生』が話題になってからだった。

「たばこと絵具のにおいのぼくの好きなおじさん…♪」というフレーズは、聴いた途端に耳から離れなくなった。そして、電話の最長通話時間『2時間35分』をタイトルにした「ガジャ、ガシャ、ガシャ、ガシャ、2時間35分…♪」、ちょっとわいせつな『雨上がりの夜に』の「こんな夜にお前に乗れないなんて…、こんな夜に発車できないなんて…♪」、印象的なフレーズが記憶に残っている。ただし、初期のころの歌ばかりである。

RCサクセションの曲で私が一番好きなのは、『スロー・バラード』だが、どちらかというと、初期には通受けしていたRCサクセションも、ヴィジュアル系にいつの間にか転向してから、ミック・ジャガー風の歌い方ばかりが目立ちはじめるようになってしまった。

マスコミでは、日本ロックの草分けとして紹介しているようだが、亡くなれば祭り上げるような物言いはどうだろう。RCの前には『フラワーズ』や『はっぴいえんど』なんどのカリスマバンドもいた。

たしか、RCサクセションがデビューしたころは、ジャンル分けをしたくはないが、フォークの分野で括られていたのである。

私から見れば、忌野清志郎は、曲や歌よりもキャラクターで際立っていたシンガーような気がする。飄々としたイメージ、しかし、それは本当の彼だったのだろうか…。

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2009年3月29日 (日)

復活! 吉田拓郎~『大いなる明日へ』

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3月22日、BS2で放送された、『大いなる明日へ』~復活!吉田拓郎~を観る。1週間前に録画していたものだが、ようやく観ることができた。

久しぶりの拓郎のライヴを堪能した。インタビューで、完全復調とは言えないと拓郎が話していたが、思っていたよりも元気で、リハーサル時の冗談の飛ばし合いなど、心がなごむ風景も観られた。

インタビューでは、もうビッグバンドを従えての全国ライヴはやらないが、音楽は死ぬまで続けていくとも話していた。

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(リハーサル風景)

そんな拓郎のスタジオライヴ第一曲目は、「祭りのあと」であった。肺がんを患ったせいか、インタビューでは、どことなく声量も低かったが、この曲を全身全力で歌う拓郎には、頭が下がる思いがする。

そんな状況下で歌った「祭りのあと」は、これまでよりもいっそう哀愁が刻まれ、重厚であった。

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(祭りのあと)

このライヴ放送で歌われた曲は、

○ 導入部 HAVE A NICE DAY(一部)

1 祭りのあと

2 ウィンブルドンの夢(新曲)

3 KAHALA

 ○ 親切~リハーサル

4 伽草子

 ○ 白いレースの日傘~リハーサル

5 夜霧よ今夜もありがとう

6 街角のタンゴ

7 真夜中のタクシー(新曲)

8 唇をかみしめて

9 ガンバラナイけどいいでしょう(新曲)

10 歩こうね(新曲)

○ エンディング~春を待つ手紙(ラストの部分だけ)~

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(伽草子)

最後の「歩こうね」、これは「祭りのあとの」のその後といったコンセプトで、聴く者の心を打つに違いない。

祭りのあと」に始まり、「歩こうね」で終わるこのライヴは、祭りが終わった後の寂しさや悲しみを引きづりながらも、これからの人生、決して焦ることなく、頑張らずに、ゆっくり一歩一歩、着実に歩を進めて行こうという拓郎の決心が窺える“重厚かつ心に残る”ライヴであった。

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(歩こうね)

私としては、最後の「春を待つ手紙」を、中盤あたりで、フルコーラスで入れてほしかったのであるが…。

4月15日には、新作のアルバム『午前中に』が発売され、4月22日には『BEST PENNY LANE』がSHM-CDで、『拓郎ヒストリー』がBlu-SpecCDで発売される。

ともあれ、拓郎の元気な姿が観られたのは、ファンにとってうれしいことこの上ない。次はハイビジョンで完全版を再放送してほしいものだ。

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2009年2月 8日 (日)

第51回グラミー賞のゆくへ

あと十数時間で、第51回グラミー賞・最優秀賞の発表が行われる。米国時間では2月8日であるが、発表会場があるLAとの時間差約17時間のため、日本では明日の午前中となる。

私自身としては、グラミー賞をとったから、アカデミー賞をとったから、その作品が素晴らしいとは全く思わないが、音楽好き、映画好きの私としては、一般常識的範囲内での興味はなきにしもあらずである。

110部門の表彰があるグラミー賞で話題を呼ぶのは、年間最優秀レコード賞、年間最優秀アルバム賞、年間最優秀楽曲賞、年間最優秀新人賞の4賞である。

その候補は、

○ 年間最優秀レコード賞 

・ コールドプレイ「Viva La Vida」

・ アデル「Chasing Pavements」

・  レオナ・ルイス「Bleeding Love」 

・  M.I.A.「Papaer Planes」  

・ ロバート・プラント&アリソン・クラウス「Please Read The Letter」

○ 年間最優秀アルバム賞

・ コールドプレイ『Viva La Vida Or Death And All His Friends』

・ リル・ウェイン『The Carter III』

・ NE-YO『Year Of The Gentleman』

・ ロバート・プラント&アリソン・クラウス『Rasing Sand』

・ レディオヘッド『In Rainbows』

○ 年間最優秀楽曲賞

・ エステル featuring カニエ・ウエスト「American Boy」

・ アデル「Chasing Pavements」

・ ジェイソン・ムラーズ「I'm Yours」

・ サラ・バレリス「Love  Song」

・ コールドプレイ「Viva La Vida」

○ 年間最優秀新人賞

・ アデル

・ ダフィ

・ ジョナス・ブラザーズ

・ レディ・アンテベラム

・ ジャズミン・サリヴァン

となっているが、私は個々の作品(楽曲)主義なので、アルバムはほとんど買わないから、はっきり言って、最優秀アルバム賞には興味はない。そして、最優秀新人賞にも。

ところで、最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の違いは何なのか。おそらく、最優秀レコード賞とは録音やミキシングに対してであり、最優秀楽曲賞はメロディ・詩を重視した賞だと思える。しかし、最優秀レコード賞は過去の受賞をみても、他の候補の中にもっと優秀録音の作品があったことを思えば、本当に最優秀録音なのか疑わしいものがある。

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Grammy Nominees 2009(US盤)

1. Viva La Vida - Coldplay 2. American Boy - Estelle featuring Kanye West  3. Love Song - Sara Bareilles  4. Closer - Ne-Yo  5. Got Money - Lil Wayne featuring T-Pain  6. Please Read The Letter - Robert Plant & Alison Krauss  7. House Of Cards - Radiohead 8. Love Dont Live Here - Lady Antebellum  9. Burnin Up - Jonas Brothers  10. Need U Bad - Jazmine Sullivan  11. Mercy - Duffy  12. Paper Planes - MIA  13. Chasing Pavements - Adele  14. I Kissed A Girl - Katy Perry  15. Bleeding Love - Leona Lewis  16. So What - Pink  17. Going On - Gnarls Barkley  18. Apologize - Onerepublic  19. Wont Go Home Without You - Maroon 5  20. Waiting In The Weeds - Eagles

このアルバムには、ジェイソン・ムラーズ以外の最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の全作品が収められており、このアルバムを聴く分には、アデル「Chasing Pavements」、 レオナ・ルイス「Bleeding Love」、 ロバート・プラント&アリソン・クラウス「Please Read The Letter」の3曲の録音状態がよく感じられるが、どうだろう。投票だから、そこまで判断してして投票しているのか推測するのは難しい。

そして、最優秀楽曲賞は、このブログで紹介したエステル featuring カニエ・ウエスト「American Boy」とコールドプレイ「Viva La Vida」の2曲が入っているので、どちらかにとってもらいたいところであるが、こうしてみると私の音楽センスもごく普通になってしまった観がある。

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2008年12月31日 (水)

『Blu-spec CD』を聴く。

Cimg2892aa12月22日、2枚の『Blu-spec CD』が大手通販から届き、さっそく聴いてみた。

その2枚は、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』とTOTOの『聖なる剣』で、いずれも音楽史に残る名盤である。

『明日に架ける橋』(1970年、CD化1988年)は、タイトル曲以外にも「コンドルは飛んで行く」、「いとしのセシリア」、「ボクサー」、「バイ・バイ・ラブ」等の名曲がぎっしり詰まっているアルバムであり、彼らの最後のアルバムでもある。

また、TOTO『聖なる剣(TOTOⅣ)』(1982年)は「ロザーナ」、「アフリカ」の名曲が収録さており、最優秀アルバム等グラミー賞6部門を受賞し、話題をさらった。~当時、私は、彼らのアルバムがグラミー賞を総なめにしたことに疑問を感じたものだったが…。~

2枚とも発売日は12月24日となっていたが、2日早く手にできたので、嬉々とし、じっくり聴いてみた。

『Blu-spec CD』のうたい文句は、

① 半導体レーザーカッティングによる極微細加工でマスターテープクオリティを忠実に再現

② 高分子ポリカーボネート採用によりジッター(ノイズ)の原因を低減、収録された一音一音を最大限鮮明に再生

の二つである。

さて、その音質であるが、もともとSHM-CDと同様に高分子ポリカーボネートを採用していることで、高音質になっていることは確かである。ダイナミックレンジ、楽器の音の粒立ち、ヴォーカルの明瞭さはSHM-CDと変わらない。

そこで、①の部分で、さらに高音質なったかというと、SHM-CD盤が作られていないので比較しようもないのだが、①で高音質になっているという実感はない。

『明日に架ける橋』は、元々の録音状態があまりよくなく、1988年にCD化された当初の月刊「Stereo」誌の録音評でも10点満点で7.5点である。特に、色々な楽器の音が重なり合う、曲のサビの部分になると、当時のオーバーダビング技術がよくなかったせいか、うるさく聴こえてしまう。それは、あくまで当時の録音状態が悪いのであって、『Blu-spec CD』化によるものではない。

一方、『聖なる剣(TOTOⅣ)』は、CD化当初の月刊「Stereo」誌の録音評で8.5点であり、水準を超えてはいるが、優秀録音までには至っていない。

いずれも2000年、2001年にデジタル・リマスターされたいるが、この「デジタル・リマスター」という言葉は曲者で、よほど高価でハイスペックのオーディオセットでなければ、言葉から感じるほど音質的な向上感が得られないの実情であろう。

だから、『Blu-spec CD』や『SHM-CD』、『HQCD』化して、初めて高音質が実感できるのである。

いずれにせよ、上記2作品は『Blu-spec CD』化されて高音質となったことは確かである。

映像のダビング方法が、VHSからDVD、ブルーレイと変化し高画質になるに従って、今まで録りためていたDVDやVHSから、新たにブルーレイ・ディスクに録りなおすように、それだけお金がかかるといっても、私は『SHM-CD』、『『Blu-spec CD』、『HQCD』化された旧作・新作を聴き続けていくだろう。

折角の高音質CD、オーディオ・ファンであれば、これを聴かずにいられない。

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