ロマン派と象徴派の画家たち 7
バーン=ジョーンズ (エドワード・バーン=ジョーンズ 1833-1898 イギリス)
バーン=ジョーンズは、英国バーミンガムに生まれ、オックスフォードのカレッジで後にモダンデザイナーの父と呼ばれるウィリアム・モリスと親交を暖める。
二人はもともと牧師になる予定だったが、中世ゴシック建築や美術に興味を抱いているうちに、芸術家になることを決意する。
大学卒業後、二人はロセッティが指揮する天井画の制作に加わり、ロセッティの影響を強く受け、バーン=ジョーンズは画家となる。一方、モリスはロセッティを代表とするラファエル前派のモデルを勤めていたジェーン・バーデンと結婚することとなるのである。
バーン=ジョーンズの描く絵の女性は、どことなくロセッティの描く女性を彷彿とさせるが、ロセッティの方は男っぽさがあり、バーン=ジョーンズはより女らしく思える。彼が裸婦を描くときの丸みのある曲線、愛らしい目の描き方については、アングルの影響も少なからずあるのではないかと私は思う。
ところで、この『不吉な顔』は、ギリシャ神話の逸話からなる。ギリシャ神話の中でよく知られるゼウスの子でありヘラクレスの父であるペルセウスは、蛇の頭を持ちその顔を直接見たものは石になるというメデューサを退治したあと、エチオペアの王妃カシオペアの前に現れる。カシオペアは、怪獣の餌食にされるため海辺の岩に鎖で繋がれた王妃の娘・アンドロメダを助けたら妻に出来るという約束をペルセウスにする。アンドロメダは、カシオペアが「自分の娘・アンドロメダは、海のニンフ達より美しい」 と自慢したことから、海神・ポセイドンの怒りをかい、海の怪獣の餌食にされていたのである。そこで、ペルセウスは、メデューサの顔を怪獣に向けて怪獣を石にすることによって、アンドロメダを助けるのである。
『不吉な顔』は、ペルセウスが戦利品であるメデューサの顔を井戸の水を鏡にしてアンドロメダに見せようとしている構図である。女の手をとりながら戦利品を丈高に見せようとする男の猛々しさと、恐る恐る見ようとするアンドロメダの女らしさが、「不吉な顔」のメデューサを配して象徴的に描かれている。
絵画史において、ペルセウスとアンドロメダの逸話は数多く描かれているが、その後の二人を描いた絵はあまりないのではないか。この絵は、アンドロメダ救出後のバーン=ジョーンズの想像の産物かもしれない。前述したように、彼の描く絵にはロセッティの影響が色濃く窺われるが、ロセッティにも増して幻想的な作品となっている。
バーン=ジョーンズは、神話的世界に男と女の根源的無意識を封じ込めたのである。
ちなみに、バーン=ジョーンズの『眠り姫』(下)は、つい最近までこのブログのタイトル絵にしていた。
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昨日、六本木にある国立新美術館で開催されている『




