都市の風景2 ~ Dショト
遠くから聴こえる打楽器の音、祭囃子の音と思いきや近づけど、祭りらしき風景はなく、眼前に出現したのは、あるパチンコ屋の開店を告げるちんどん屋の音色であった。
幼少のころは、よく見かけたものだが、最近は、ごく偶にその姿を見かける程度である。
ちんどん屋の起源は江戸時代にさかのぼるらしいが、戦後の復興期が最盛期だったようで、高度経済成長とともに衰退していった。
今では、ちんどん屋を生業としている人たちは、全国でも数百人ぐらいしかいないらしいが、多くの文学作品にも登場するちんどん屋は、戦後復興期の下町の風情には欠かせないものであったように思われる。
どことなく田舎くさいのであるが、田舎にはそぐわず、忘れ去られようとしている都市の一隅での風景の一コマとして登場するのがお似合いなのが、ちんどん屋なのであろう。
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